山田町環境基本計画
町では、環境の保全に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、環境行政の基本指針となる「山田町環境基本計画」を新たに策定しました。計画期間は、令和4年度から令和13年度までの10年間です。
計画の趣旨
前計画は、平成14年に策定され10年の計画期間を経過していましたが、東日本大震災が発生した平成23年3月11日以降は、復旧・復興を最優先として取り組んできました。その区切りを迎えた今、持続可能なまちづくりを進めていくうえで、環境の分野における基本的な考え方を示すため、令和3年度に新たに計画を策定しました。本町は、豊かな自然環境を有し、その恩恵を受けてきましたが、近年は、世界中で異常気象が頻発し、その要因と言われている地球温暖化の対策が強く求められていることや海洋プラスチックごみ問題の深刻化など、環境をめぐる情勢は変化しています。本町においても、度重なる自然災害や少子高齢化・人口減少による環境保全の担い手不足など、多くの課題を抱えており、環境問題への向き合い方を考える転換期と言えます。これからは、豊かな自然環境を守っていくとともに、その取組をあらゆる課題の解決に役立てていくことも必要です。この計画では、町がめざす環境像を定め、実現に向けた基本目標や関連する施策、町民・事業者・行政が一体となって取り組むべき事項を掲げています。
めざす環境像「伝えます ひと・海・森の 宝のやまだ」
町のキャッチフレーズである「響きます ひと・海・森の ハーモニー」を活かし、「伝えます ひと・海・森の 宝のやまだ」をめざす環境像に設定しました。これは、令和3年2月に町民から参加者を募り実施した環境ワークショップにおいて考案されたもので、恵まれた自然環境を大事にするとともに、その価値の高さを見直し、経済や社会の好循環を生む地域資源として活用しながら次世代を担う子どもたちへ継承していくことを表したものです。