水道水における有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の検査結果
PFOS及びPFOAの検査結果
山田町では、全ての水道の水系及び飲料水供給施設についてPFOS及びPFOAの検査を実施し、いずれの水系においても国が定める暫定目標値である50ng/Lを大幅に下回っていることを確認しました。安心して水道の水をご利用ください。
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水道
水系 | 採水場所 | 検査結果 |
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豊間根水系 | 豊間根生活改善センター | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
山田水系 | 中央コミュニティセンター | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
織笠水系 | 道の駅ふなこし | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
大浦水系 | 大浦漁村センター | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
小谷鳥水系 | 船越第19地割地内(個人宅) | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
※採水日…令和6年7月22日
※ng/L…1リットル当りに含まれる量。1ng(ナノグラム)は、10億分の1グラムである。
※定量下限値…分析機器で正確に測定ができる最小値
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飲料水供給施設
施設名 | 採水場所 | 検査結果 |
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福士飲料水供給施設 | 荒川第7地割地内(個人宅) | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
外山飲料水供給施設 | 織笠外山ブロックセンター | 5ng/L未満(定量下限値未満) |
※採水日…令和6年7月22日
- 水道組合等
次の地区の水道組合などが使用する水源についてPFOS及びPFOAの検査を実施したところ、国が定める暫定目標値である50ng/Lを大幅に下回っていることを確認しました。
地区名 長内地区、山谷地区(レーダー口、ニュータウン新京)、内野地区、落合地区
検査結果 5ng/L未満(定量下限値未満)
採水日 令和7年2月27日
有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)とは
有機フッ素化合物とはフッ素を含む有機化合物の総称で、水や油をはじく・熱に強い・薬品に強い・光を吸収しないといった性質を持っています。
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は有機フッ素化合物の一種で撥水性、撥油性等の性質を有していることから、これまで幅広い用途で使用されてきました。しかし、環境中で分解されにくく高い蓄積性があることから、国内外において製造、使用等が規制されています。
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主な用途
PFOS:半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤等
PFOA:フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤等
※通常家庭で使われている住宅用消火器にはPFOS、PFOAを含有しているものはありません。
また、現在フライパンや撥水スプレー等に用いられているフッ素樹脂は、PFOS、PFOAとは別の物質です。
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人の健康への影響
国によると、PFOS、PFOAがどの程度身体に入ると健康に影響が出るのかについては、いまだ確定的な知見はなく、国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる健康被害が発生したという事例は確認されていません。
そのため、国において、最新の科学的知見に基づき、専門家による検討が進められています。
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規制の状況
国内では、PFOS、PFOAはいずれも既に製造・輸入等が原則禁止されています。(PFOSは平成22年(2010年)、PFOAは令和3年(2021年))
なお、消防機関のほか、石油コンビナート、基地、空港などの施設の消火装置で使用される泡消火薬剤で、国内法令で規制される前に製造されたものにはPFOS、PFOAを含有するものがありますが、これらについては、国が定めた基準に従って、漏れることのないよう保管し、万が一漏れた場合には回収する等、厳格な管理が義務付けられています。
また、令和5年2月、水質汚濁防止法施行令第3条の3に規定する指定物質にPFOA及びその塩、PFOS及びその塩が追加されました。これらの物質が事故により公共用水域に排出され、又は地下に浸透したことにより人の健康や生活環境に被害が生じるおそれがあるときは、水質汚濁防止法第14条の2第2項の規定により、事業者は直ちに応急措置を講じるとともに、速やかに事故の状況や講じた措置の内容を知事に届け出る必要があります。
令和2年5月にPFOS及びPFOAを「知見の集積に努めるべき」物質として人の健康の保護 に関する「要監視項目」に追加され、暫定指針値が50ng/L以下(PFOS及びPFOAの合計値) に設定されました。