「9価」子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)が公費で接種できるようになりました
現在、定期接種として公費で受けられるHPVワクチンは下記の3種類です。
〇2価ワクチン(サーバリックス)
〇4価ワクチン(ガーダシル)
〇9価ワクチン(シルガード9)
※令和5年4月1日から、9価ワクチン(シルガード9)も公費で受けられるようになりました。
子宮頸がんは、子宮頸がん予防ワクチン(以下、HPVワクチンという)を接種することで、防ぐことのできる唯一のがんです。
山田町では、このHPVワクチンを定期予防接種として実施しています。
9価ワクチン(シルガード9)とは?
どんなワクチン?
HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80%~90%を占める、7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができます。
接種スケジュールは?
シルガード9で接種を開始する方は、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なり、合計2回または3回接種します(※)。
いずれの場合も、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
(※)合計2回の接種で完了できる方は、1回目の接種を小学校6年生の年度から15歳の誕生日の前日までに受け、その後、5か月以上あけて2回目の接種を受けた方です。
<一般的な接種スケジュール>
※1:1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
途中から9価ワクチンに変更はできる?
〇2価ワクチンまたは4価ワクチンで3回接種が完了している場合
世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)は、シルガード9の追加の接種を推奨していません。
〇2価ワクチンまたは4価ワクチンを1回または2回接種している場合
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。この場合も定期接種の対象となります。また、キャッチアップ接種の対象の方も、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます(※)。
なお、サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、定期接種としてシルガード9で接種を完了させる場合は、シルガード9の接種方法にあわせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
(※)異なる種類のワクチンを接種した場合の効果と安全性についてのデータは限られています。
対象となる方
定期予防接種
12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女性
キャッチアップ接種
下記2点のどちらにもあてはまる方
- 平成9年(1997年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日生まれの女性
このほか、平成19年(2007年)4月2日~平成20年(2008年)4月1日生まれの方は、通常の接種対象の年齢を超えても、令和7年(2025年)3月末まで接種できます。
- 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証などでご確認ください。
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実施医療機関
宮古・下閉伊地区の実施医療機関は、下記をご確認ください。(要予約)
持ち物
予防接種当日には、次のものを必ずご持参ください。
1.母子健康手帳
2.住所が確認できる書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
3.予診票
4.予防接種実施依頼書(必要な方のみ)
※都合により、宮古市・下閉伊地区の実施医療機関以外で接種を希望する方は、医療機関あての「予防接種実施依頼書」等が必要となりますので、事前に健康子ども課にお問い合わせください。