津波震災伝承事業
山田町教育委員会と岩手県立山田高等学校が実施した「津波震災伝承事業」の取り組みを紹介します。
【事業概要】
令和元年度、当時の山田高等学校 1年生が、3年間を通して「総合的な探求の時間」で過去の津波について学び、津波碑の調査を実施しました。 多様な視点から過去の津波被害を見ていく中で、次のような問題があることに気付きました。
「石碑を建てるだけでは、人々の心から教訓は消えていく 。どうしたら、過去の津波被害を将来に伝えていくことができるのだろうか」
令和4年1月に開かれた「ふるさと探究高校生議会」において、高校生たちからこのような提言がなされました。
「町には災害の教訓を刻んだ石碑が点在しているが、人々にはあまり知られていない。そこで町内にある石碑をパンフレットや防災ツアーなどを通して、町内外に周知する必要があると考えるがいかがか?
各地区にある石碑の文を読みやすくするために、説明パネルを設置できないか?」
高校生の皆さんの思いを受け、町では「津波震災伝承事業」として取り組むことにしました。決定した事業は以下のとおりです。
1 津波碑ガイドマップの作製
2 津波碑文説明パネルの設置
卒業生の思いを受け継ぎ、令和4年度に入学した1年生と山田町教育委員会は、「ふるさと探究授業」と連携して「津波震災伝承事業」を始めます。
週に一度、教育委員会職員が講師として高校に足を運び、津波碑について学ぶところから始めました。
実際に現地へ足を運び津波碑を確認し、碑文を解読するなど授業を進めました。
そして、令和5年2月に津波碑を紹介するガイドマップが完成しました。3月には津波碑文説明パネルが順番に設置されていく予定です。
今後は作製したガイドマップ等を活用して、町内で様々な震災伝承活動を行っていく予定です。
【各津波の遡上高】
【山田町ハザードマップ紹介ページへ】https://www.town.yamada.iwate.jp/docs/5447.html