明神崎
(明神崎一帯の天ヶ森《てんがもり》、沖松島)
明神崎は山田湾口に位置し、岬の先端には、赤い明神鳥居が建てられている。その後方には、白い灯台がある。
この辺りは、天ヶ森(てんがもり)を中心に沖松島、明神崎と南部赤松の群生が見られる。さまざまな形をした赤松は、小船で釣りを楽しむ人の目を楽しませてくれる。
かつて岬周辺では、夏場になると「幻の絵画」蜃気楼が現れたことがあり、当時漁師の間では有名だった。
「水平線を通る船がかげろうのように浮いて、しかも十倍から二十倍に拡大されて見える。沖で操業するサッパ船もはっきり見えるという。山田では、これを『浜がまわる』と呼んだ。」とその当時の様子を熱く語る古老も今は少なくなった。
明神崎は沖へ出漁する船を最後に見送り、帰航する船を最初に迎え続けてきた。
漁から帰った人々は、この岬、灯台の灯を見てほっとすると言う。まして大漁ならば、それは大きな喜びに変わることだろう。
アクセス
山田湾口に位置し、岬の先端には明神鳥居その後方には白い灯台があり、周辺には南部赤松の群生が見られる。釣りを楽しみながら行ってみよう。