町では、三陸沖でも採水されている「海洋深層水」の利活用について調査・研究・情報交換を行う検討会をつくります。
「海洋深層水」は様々な分野で利用され既に商品化されたものもあり最近よく耳にします。この検討会は、本町の産業でも「海洋深層水」が利用できないものかどうか、探っていきます。
検討会の委員になり実際に「海洋深層水」を使って利活用の検討をいただける町民の方を募集致します。
希望する方は、役場水産商工課水産振興係(電話82−3111内線231)までお問い合わせください。(期間は7月22日までといたします。)
海洋深層水とは?
水産庁の水産深層水協議会によると、「光合成による有機物生産が行われず、分解が卓越し、かつ、冬季の鉛直混合の到着深度以深の海洋水」と定義しています。これは、太陽光が届かない深さのために、光合成による有機物の生産が行われず、分解がより進み、かつ、冬季に、表・中層の海水が混ざり合う深さより深い水深ということです。
この深度は一般的にはおよそ200m程度と考えられていますが、三陸沖ではさらに深くまで表層水の混合があるといわれています。
海洋深層水の性質
低温安定性
・ 光の届かない深海にある海洋深層水は、年間を通じて温度が低く一定で、水温の変化による水質の変化が起こりにくくなっています。
清浄性
・ 海洋深層水は産業排水や生活排水、大気中の汚染物質の影響をほとんど受けておらず高い清浄性が保たれています。
富栄養性
・ 表層水に比べて植物の成長に必要な窒素、リン、ケイ酸などの無機栄養塩を多く含んでいます。
成熟性
・ 長い年月と高い水圧で海水が熟成されているといわれてます。
ミネラル特性
・ 必須微量元素や様々なミネラルがバランス良くふくまれています。
○なお、海洋深層水の効用についてはまだよく分からない部分が多く、科学的な解明が待たれています。
海洋深層水の利活用
・ 海洋深層水を利用した食品(ミネラルウォーター、スポーツ飲料、清酒、ビール、焼酎、自然塩、漬け物、豆腐、アイスクリーム、パン、めん類)や露天風呂、化粧品などいろいろな分野に広く使われています。
水産分野
| 魚貝類の養殖、種苗生産 |
冷水性生物の養殖、種苗に適した水温、水質による種苗生産 |
| 海藻類の養殖 |
富栄養特性による海藻類の培養、養殖 |
| 魚貝類の養殖 |
細菌、ウィルスの皆無による健全な飼育環境における養殖 |
| 漁船漁槽水利用、深層水氷 |
魚貝類の鮮度保持、活魚水槽・活魚車への給水 |
| 水産物の衛生管理 |
清浄特性による魚貝類、漁港漁船の衛生管理 |
| 水産加工品の生産 |
鮮度の向上、ミネラルバランスによる味覚の向上 |
農業分野
| 出荷制御栽培 |
低温特性による低温植物の栽培、花卉の出荷調整 |
| 水耕(養液)栽培 |
富栄養性とミネラルバランス特性を肥料として利用 |
健康医療分野
| 自然健康食品の生産 |
クロレラ、スピルリナなどの有用微細藻類の養殖 |
| アトピー性皮膚炎の治療 |
皮膚を清浄に保つ(完治させるものではなく症状をやわらげる補助的なもの。また人によっては悪化したという例もある) |
| タラソテラピー(海洋治療) |
人間と同じミネラル成分を持つ海水などを用いて自然治癒力を高める療法 |
エネルギー資源分野
| 海洋温度差発電 |
表層水と深層水の温度差による自然エネルギーの活用 |
| 施設内冷房 |
施設内冷房、工場等の冷却水 |
環境保全分野
| 磯焼け対策・海水の浄化 |
富栄養特性による海域の肥沃化。海藻類による海水の浄化 |
| CO2の固定化 |
植物プランクトン、CO2吸収珊瑚や海藻の増殖による |
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