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 トップ > 防災情報 > 津波

◎津波を知ろう

 皆さんは津波についてどの程度ご存じですか。いざというときに身を守る上でも、津波の性質を知っておくことはとても重要です。正しい知識を身に付け、被害を最小限に食い止めましょう。

◆津波発生のメカニズム

 津波の発生原因は、そのほとんどが海底地震による地殻変動です。地震が発生し海底の地形が跳ね上がることで、その上部にある海水も盛り上がって津波が発生します。
@海側のプレートが少しずつ陸側のプレートの下に潜り込みます。 A陸側のプレートの先端部が引き込まれることでひずみが蓄積します。 Bひずみが限界に達した陸側のプレートが跳ね上がり、地震や津波が発生します。
 

◆津波の特徴

 津波の速さと高さは海の深さに影響します。
○速さ
海の深さが深くなればなるほど津波の速度は速くなります。水深10mでは時速約36qと人が全力疾走するくらいの速さですが、太平洋の深海(水深4,000m)では時速約720qにもなります。この速さはおよそジェット機の速さに相当します。
 
○高さ
外洋では波高(波の高さ)は数十pから2、3m程度で、波長(波の山から次の山までの長さ)は100qを超えるので、波として認識できないほど海面の変化はとても小さいものです。しかし、津波が陸地に近づき水深が浅くなるにつれて速度が落ち、波高は高くなってきます。特に、三陸沿岸のようなリアス式海岸のような複雑に入り組んだ地形では、湾の奥にエネルギーが集中しますので、ますます波高は高くなります。
 
○津波は2波、3波と押し寄せます
津波は複数回押し寄せてきます。10回以上押し寄せることもあり、第2波、第3波が最も大きくなる傾向がありますので、津波警報が解除されるまで海岸には近づかないでください。
 
○津波と台風の波の違い
 津波の波と台風や強風時の波が同じ高さでも、その性質はまったく異なります。そのわけは次の2つの理由によります。
◆波長(波の山から次の山までの長さ)の長さ
 津波の波は、台風の波と比べて波長が非常に長いことです。海面の高いところが来て、次の低いところが来るまでには数十分以上かかるような波であるため、波というよりはどちらかというと大きくて急激な潮の満ち引きのようなものです。波長の短い台風の波は、たとえ5mの波でも平均的な海水面の高さは変わりません。5mの津波の場合は、長い時間で見れば海水面の高さは変わりませんが、数十分の短い時間で見れば、その時間中ずっと海水面が5m上昇したままとなります。この状態で堤防を越えた場合には、どんどん海水が陸地側に流れ込んでくることになります。
◆波の高さの測り方
 津波の波と通常の波の高さの測り方は異なります。通常の波の高さというのは、低いところから波の高いところを測ります(これを波高といいます)。波は海水面を行ったり来たりしているので、海水面より高い部分は波高の半分となります。津波の場合は、波高を測るのではなく、津波がないときの潮位からどれだけ海水面が上昇したかを測ります。つまり、津波の5mという高さは、台風等の波で言えば2倍の10mの波高に相当します。さらに、その波が短い間隔で押し寄せるのではなく、高い状態がずっと継続しますので、決して津波を台風等の波と同じと考えてはいけません。

同じ波の高さでも、こんなにも違う性質

・台風や強風による波
 波長が短く、1つの波は数メートルから長くても数百メートル。一つ一つの波の力が小さいため、沿岸で波が砕けてしまいます。
・津波
 波長が長く、1つの波は数キロから数百キロにもなります。巨大な水のかたまりが押し寄せるため波の力が非常に強く、周囲の物を破壊しながら進んでいきます。

 
 

◆津波予報の種類

 地震が発生すると気象庁が津波による災害の発生が予想される場合、順次予報等を発表します。
種  類 解      説 発表される
津波の高さ



大津波 高いところで3m程度以上の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。 3m、4m、6m、
8m、10m以上
津波 高いところで2m程度以上の津波が予想されますので、警戒してください。 1m、2m
津波注意報 高いところで0.5m程度以上の津波が予想されますので、注意してください。 0.5m
 

◆津波から身を守るためには

 押し寄せる津波から身を守るには、避難するのが1番の方法です。避難は1分1秒を争います。 下記のことをしっかりと覚えておきましょう。
○どんな場合に?  
  • 強い地震や長い時間の揺れを感じたとき
  • 津波警報・注意報が発表されたとき(地震の揺れを感じなくても)
 
○何をすればいいの?  
  • 海岸にいる人は、直ちに海岸から離れ、すぐに近くの高台等に避難しましょう。
  • 津波浸水地域にお住まいの人は、直ちに指定の避難場所へ避難しましょう。
 
○避難した後は…
  • ラジオ、テレビなどで正しい情報を入手しましょう。
  • 津波は繰り返し押し寄せてきますので、津波警報・注意報が解除されるまでは絶対に海岸に近づかないようにしましょう。
【津波からの避難のポイント】
◆「地震の揺れの大きさ=津波の大きさ」ではありません
揺れが小さくても津波が起こるケースは過去にあります。1896年の明治三陸地震津波では、沿岸部で震度3程度だったにもかかわらず、大津波が襲来しています。津波浸水地域では、地震の揺れが小さくても、まずは避難を最優先しましょう。
 
◆車で避難するのは危険です
1993年の北海道南西沖地震のとき、奥尻島では車で避難した人が続出し、狭い道路で渋滞してしまい津波にのみ込まれて命を落としてしまった人が多かったようです。
 
◆できるだけ高いところへ避難を
すでに浸水が始まった場合には、思うように避難できないことが予想されます。その場合は、遠くに避難するより、高い場所へ避難しましょう。ただしその場合でも、できるだけ海岸から離れた場所を選びましょう。